それでも俺は麻生太郎を支持する

敗戦の弁

既に大勢が民主に決することは事前に判っていたこと。
だから私は自民党を、いや麻生太郎を応援することに決め、選挙に赴いた。


これが、接戦であったならまた話は別だったかも知れないが。

児童ポルノ問題

既に過去エントリ言い換えるメリット - 若さゆえの過ち と振り返るための履歴で触れたが、自民党の自ポ改定案には断固反対であるし、そこの釈明がなかったのは至極残念である。
麻生太郎自身、表現規制に対し、肯定的だったと思うので、そこは止む無しとも思える。


結局のところ、最後まで応援するか否か迷ったのはこの法案改悪であることは間違いない。
しかし、日本という国全体としては些事である。
応援することに踏み切らせたのはやはり麻生太郎という人に対し、引導を渡すような真似を自分でできなかったことが理由である。

オタクを肯定した政治家

宮崎勉の事件以降、オタクは犯罪者であるかのようなレッテルを貼られ、存在を殊更に肯定する人は居なかった。
平野耕太げんしけんの話で触れたように、格好良い/悪いで語るような存在ではなく、存在自体がアングラと言ってよかったと思う。


そこから、少しずつ事件の印象が薄れ、良質なアニメを見て育った世代が成人し、エヴァのようなアニメに傾倒する大人が、自信を持ってオタクを名乗れるようになったと思う。
傷痕は残るものの、痛みは消えうせたという訳だ。稀に些細な事件があるたびにファントムペインに苛まれることがあったとしても、だ。


しかし、世間という名の大多数にとっては、相変わらずオタクという存在が気味の悪いものであり、積極的にお近づきになりたい存在ではなかった。


だが、麻生太郎は、自身もオタクであり、サブカル全般を肯定するという業をやってのけた。
与党第一党であった自民党において、わざわざそんな冒険を侵す必要はないにも関わらずである。


だから私は興味を持った。
とてつもない日本を買った。



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そして、信頼に足る政治家の一人であると確信し、応援しようと決めた。
自民党という党自体には、そこまでの信頼を置いていないが、麻生太郎なら信頼できるし、国政が政党政治である以上、党総裁が麻生太郎である限り、応援する価値があると思った。
麻生太郎は、この劣勢の中、最後まで投げ出さずに頑張ったと思うし、今後も応援したいと思う。

残念だったこと

やはり、児童ポルノ法案については、原点に立ち返って、グラビアアイドルについて云々ではなく、被害児童の救済に焦点を絞った法案で検討して欲しかったのは第一としてある。
エロ規制は、ソフ倫メディ倫などの各種業界自粛機構で行える話だと思うし、犯罪者を無理に量産する必要もないしね。


後は、非常に個人的な願望であるが、宮本茂国民栄誉賞を授与して欲しかったことか。
彼の功績を讃えるのは、サブカルに理解がある人でなければ難しいであろう。
既に、フランスからは勲章貰ってるんだ。日本からは国民栄誉賞くらい出すべきであろう。
麻生太郎であればそれができるだろうと思ったんだ。実際にするかどうかはさておきね。

まとめ

自民が野に下ったこれからも、麻生太郎という人物は尊敬しているし応援していくと思う。
どうか、麻生太郎に活躍の場がありますように。