エアコンは130Wでは動かない

テレビが報じない節電対策。節電にはエアコンを切るよりテレビを切った方が1.69倍効果的

「テレビ消したら退屈で死んじゃうよォ!」って人もいるかもしれませんが、エアコンを消して熱中症で死ぬよりマシだと思いますので、家族とのだんらんを楽しむなり本を読むなりして過ごしましょう。

エアコンが130Wで動くわけないだろw
しかし天下のNRIがとち狂うとも思わない。


ということで、調べてみたけど、これはデータは正しいけど、結論が正しくない。

まず、実機のスペックをカタログベースで見てみます。


カカクコムなどで調べると、冷房能力2.8kWは500Wくらいで動作します。
http://kakaku.com/specsearch/2150/


液晶TVは40インチで200Wくらいです。
http://kakaku.com/kaden/lcd-tv/


つまり、エアコンが本来の消費電力より不当に低く表示されているように見えます。
なぜこんなことになるのか。元記事を見ればその疑問は氷解します。


まず、元データとして使用されているのは以下の記事。
震災復興に向けた緊急対策の推進について
グラフの注記に、エアコン電力の132Wの算出方法を次のように示している。

冷房能力2.8kWクラス・省エネ代表機種の期間消費電力の平均値から、冷房期間の使用時間を除して算出


期間消費電力とは、エアコンのように特定の季節しか使用しないものを年間平均消費電力に換算させるためのもので、冷房を使わない春と秋の分だけ低く見積もった値になります。
期間消費電力とは?


TVは一年中観る人は使ってる訳で、季節によってみる、みないという事がないものとして算出される訳です。
そうすると、年間では消費電力はエアコンより低くなります。


電気代の算出にはそれでいいでしょうけど、この度の節電は、ピークタイムの電力確保のため、日中に電力消費を抑えましょうという節電意識の筈。
であれば、TVよりエアコンの方が消費電力の削減に繋がるのは間違いないわけですね。


勿論、ブラウン管より大きいサイズを買うようになって、節電効果よりも消費電力が大きくなってしまっている液晶TVも、他の家電と比べて厄介者になったのは事実だと思いますけどねぇ。