炎上マーケティングってアリなんじゃない?

未来予想株式会社の騒動の所感

炎上マーケティングは、現代に於いて、それなりに有効な手法なのではないか。
これは率直な感想である。


現在、Web業界において、Webページへのアクセスがポジティブなものなのか、それともネガティブなものなのか、トラフィックの意図を調べる術はない。
GoogleYahoo!、Bingなどの各種検索エンジンは、単にリンクなどの要素から重要性を決定しているに過ぎない。


であるならば、悪意だろうがなんだろうが、隙だらけの記事、あるいは明らかに誤っている記事を載せ、反論を呼ぶ事は、ページランクの向上に繋がる。


要は、悪名でも目立ってしまったもの勝ち、という話である。


以下は、例の騒動が始まる直前と現時点で、「未来予想」というキーワードでぐぐった場合の差である。
未来予想 daterange:2454985-2454999 でぐぐる
未来予想 でぐぐる
効果があったことは一目瞭然ではないか。


参考:http://bogusne.ws/article/121712829.html

ハックルベリーの事例

他に、http://d.hatena.ne.jp/aureliano/のところも、炎上マーケティングと言えなくもない。
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081030/1225376346以降、一定のネガコメが必ずつくようになった。
星の数ほどあるどうでもいいブログには目もくれず、ひたすらここのブログにネガコメを叩き込むのである。


ネガコメを叩き込む人のIDをNG指定さえしておけば、ブクマを毎回のように入れて、サイトの知名度を上げてくれるありがたいお客さんになるじゃないか。
また、エントリの内容が真っ当であればあるほど、ネガコメを入れている人は些細な事を叩くだけの狭量な人に見える。
前後関係を知らなければ、本当にそう見える。
エントリを書いてる人にダメージはない。

アンチファンの存在

そもそも、一定の有名人にはアンチファンが必ず出現する。
長嶋茂雄氏は選手時代、監督時代、そして一線を退いて名誉職に就いた今も、一定のアンチファンが居る。
あれだけ成果を収めて、人当たりがいいのにも関わらず。
イチローは発言が過激なこともあり、アンチファンが存在するのも分からないではないが、現時点の長嶋氏にアンチファンがいるのは不可思議と思う。
もはや妬みの類であろう。


だったら、先にアンチファンを獲得し、後からファンを獲得するというのもアリなのではないか、と思うのだ。

具体例

例えば、私のブログのように、殆ど閲覧者もなく、薬にも毒にもならないような記事しか書かないユーザが起死回生の一手として炎上マーケティングを行ったら。
アンチファンがつくデメリットよりも、知名度が上がるというメリットのほうが勝るのではないか。


そんな風に愚考する今日この頃。

追記(6/22)

この記事のブコメを見ていただければ、一応この記事もネタの範疇であることはご理解いただけると思う。
一方で、検索エンジンの仕様がポジティブ/ネガティブを判定していないという技術面も否定しない。


例えば、アキバBlogは、未完成で発売された「Garden」 買取価格が急降下 - アキバBlogでヒロインの顔に×印を入れてファンから集中砲火を浴びた。
しかし、そのトラフィックはWebサイトの価値向上に繋がってしまうというオチがつく。


よって、ファン7割、アンチファン3割くらいのトラフィックが獲得できれば、よりページランクの高い、良質なサイトとして機能するのではないかと推察する次第である。