ネットでもリアルでも炎上は起こる

先日炎上についてエントリを書いたので、ついでに持論を書いておく。

炎上

炎上を「とある事柄に対する、市民からの抗議、及び一部の過剰な行動による私刑」と定義する。
その場合、ネットに限らず炎上は起こりうるというのが実情。

JR福知山線脱線事故

WikipediaJR福知山線脱線事故 - Wikipediaには
・関係のない社員への暴行
・駅設備への落書き
などの事例が書かれている。
糾弾するべきは、JRの体制などであり、関係のない車両や社員への危害を与える行為は筋違いも甚だしい。

川崎少年万引き事件

これは窃盗(万引き)犯が警察に連行される前に逃走し、踏み切りで電車に跳ねられ死亡したというある意味で自業自得の事件である。
勿論、その業が死に至る程大きいものとは思っては居ないが、それを理由に窃盗犯を捕まえた書店側にも炎上が発生した稀有な例である。
万引き - Wikipedia
・窃盗犯を捕まえた書店の店長に、人殺しなどと揶揄する輩が店頭、電話にて発生
・しかし店側の落ち度はないことから、励ましの声が多く届く
・営業再開するも、一部から嫌がらせを受け、再度閉店に至る

私見

これはちょっとした考察。


人の死を見ると冷静で居られなくなる人が少なからずいるものと思われる。
これは一種の「義憤」であろう。


一方で、極少数、「天誅」として実行しているのもが居ると推察される。
天誅とは、天に成り変ったつもりで実行する私憤であるが、当の本人はいい事をしているつもりという、愚者の極みである。


炎上は主にこの「義憤」と「天誅」で構成される私刑だと考えている。
ネットイナゴも然り。


行き過ぎた義憤が、ベクトルを生む。
ただの私憤であり正義ではない。
しかし、当人たちは私刑という認識はなく、正義を執行しているつもりになる。


この手の炎上は、当事者に直接雪崩のごとく押し寄せるのではなく、なんとか警察などのしかるべき機関に陳情して、それなりの成果を得られるように整備をしていかなければ、今後も私刑の遂行は止まられないだろう。
あるいは、この手の扇情を行うマスメディアに一定のバイアスを用意するか、だろう。
まぁ、そうなると2chが扇情した炎上が一番やっかいな事になってしまうが。


もっとも、この発言自体もそれはそれで、ネットイナゴ類に対する義憤な訳である。


その道筋が正しいのか。
どこまでが許されると言えるか。


今後も考えていかねばならないと思う。